ゴンドラの唄

いのち短し 恋せよ少女(おとめ)
朱(あか)き唇 褪(あ)せぬ間に
熱き血潮の 冷えぬ間に
明日(あす)の月日の ないものを

いのち短し 恋せよ少女
いざ手を取りて 彼(か)の舟に
いざ燃ゆる頬を 君が頬に
ここには誰(た)れも 来ぬものを

いのち短し 恋せよ少女
彼にただよう 舟の様(よ)に
君が柔手(やわて)を わが肩に
ここには人目 ないものを

いのち短し 恋せよ少女
黒髪の色 褪せぬ間に
心のほのお 消えぬ間に
今日はふたたび 来ぬものを
×