大雪よ

ちっぽけな自分に ため息こぼれたら
君に会いに行こう
限られた夏を 一心に燃える
北の国の友に
万年雪が夕陽に 照らされて
茜色に染まる
疲れた体を投げ出し 眠れよと
静かに君が ささやく
ああ大雪よ ああ大雪よ
その大きな腕を広げ 強く抱きしめてくれ

追いかけた夢が こわれてしまったら
君に会いに行こう
こおりつく冬を じっと耐えている
北の国の友に
冷たい氷の下で ふきのとう
春のおとずれ祈る
時の流れるままに まかせよと
静かに君が ほほえむ
ああ大雪よ ああ大雪よ
そのやさしいまなざしで いつも見守ってくれ

ああ大雪よ ああ大雪よ
どんなに遠く 離れても
君は心の友……
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