おそい光

アタリついた ああ アイスの棒かじったまま
ひとつもない雲 このままずっと季節を止めたいな

コンクリート うつる影ふたつ
ああ しらけてしまわないように
歌い出す

汚したシャツ ああ 味のしないアイスの棒
僕らは楽しくやるだけさ
太陽におどるサボテン

もう何日も ああ クモの巣にからまったまま
帰れないね でも 僕らはきっと間違っちゃいないよ

コンクリート うつる影ふたつ
今どんな時代生きてるの?
ふと思う

焦げつく街 ああ 売り切れた冷たいジュース
靴ひもほどけてつまづいて昔の顔で笑う

あくびする君は夏の顔してる
狂ったように百日紅が咲いた

吹き抜けてく風 アイスの棒かじったまま
ひとつもない雲 このままずっと季節を止めて

飛行機雲 ああ 君の瞳 泳いでゆく
あの頃の僕らよりきっと優しくなればいいな

おそい光になっていつか誰かを照らせるように
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