高鳴り

認めたくないから 気づかないふりをした
引き返せるなら 今すぐそうしたい
どこで間違えた 悔しいの

傷つきたくないから目を逸らす
無意味なことだと わかっていても
それならば 私からは言わない
これがせめてもの抵抗だった

目を閉じれば先は見えてる
満たされたい
けど満たされないくらいがちょうど良いあなたとは
だってあなたの心は私に屈さないでしょう
私の負けよ 勝利はあなたにある

不透明な未来に 期待なんてしないよ ただ今は
痛いくらいに抱き合って 重さだけを感じていたい

一晩中嗅いだ香りは しばらく鼻の奥に残ってしまうもので
残った香りが私に巻きついて 思い出す 息が苦しい
明けて欲しくない夜もある

制約は交わさずに このままでいよう

浅い眠り明るくなる部屋 急ぎすぎてしまったから せめて今だけは
痛いくらいに抱き合って 重さだけを感じていたい

重さだけを感じていたい
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