もう僕らは虹を見て、綺麗だとは言わない。

西陽がいまその頬に
睫毛の影を落とす
雨上がりの遊歩道
ざわめく春の匂い

次のひと言を口ごもる僕らは
事情とか常識とか
飽きるほど見慣れてきた

きみも僕も気づいてる
今夜は甘い孤独

話題 変えるのはきっと弱さじゃなく
なにもかも欲しがるほど
わがままな子供じゃない

もう僕らは虹を見て
綺麗だとは言わない
綺麗だとは言わない
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