刈干恋唄

此処(ここ)の山の 刈干(かりぼし)ゃすんだョー

煙りたなびく 高千穂の
りんどう揺れる 山の駅
捨てた故郷 帰って来れば
泣いて迎える 母ひとり……
風がヨー 風がヨーホイ 吹きぬける

夢を探して はるばると
夜汽車で越えた 五ケ瀬川(ごかせがわ)
躰いとえと 見送(おく)ってくれた
遠いあの日の 父の顔……
今もヨー 今もヨーホイ 目に浮かぶ

天岩戸(あまのいわと)の宵篝火(よいあかり)
まぶたの裏で まだ燃える
誰が歌うか しみじみ泣かす
幼なじみの 祭り唄……
明日はヨー 明日はヨーホイ 旅の空
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