春を待つ人

春を探しに出かけようか。
寒くて長い冬にさよなら。

雪解けの凛とした朝の陽射し。
眩しくって しかめ面の君。

春を探しに出かけたとき、
生命の息吹を見つけたんだよ。

思いがけず二人 笑顔になって、
生きていることの意味を知る。

遠い遠い空に風が吹いた。
僕らが住んでる町にも。

冬の中に迷い込んだ、
そんな時は思い出すんだ。

雪はやがて解けることを、
そしてこの春の日のこと。二人で。

君と出会った春が終わり、
思い出づくりの夏も過ぎて。

泪を隠した秋の寂しさに、
また冬の訪れを知る。

白い白い雪が積もる積もる。

僕らが住んでる町にも。

春が来たらまた探そう、
名前さえも知らぬ花を。

ゆっくりでかまわないよ、
あせることはないのだから。一緒に。

冬の中に迷い込んだ、
そんな時は思い出すんだ。

雪はやがて解けることを、
そしてこの春の日のこと。二人で。
×