Override

ガラスの向こうが 青く染まっている
夜明けの魔法が溶け出しちゃいそうだ

このまま二人で夜を明かしたら
何時の間にか朝 目が覚めて君は
シケた煙草に火をつける
物語の続きは此処にはないから

通り雨が過ぎた 回想列車で
浮かぶ景色は どれも色褪せていた
書き溜めたダイアログも次のページで
夢みたいに消えちゃうのかな

二人で集めたモノ ひとつ片す度に
大事に思えていたモノが遠のいてく

このまま二人で夜を明かしても
その言葉の意味に気付かないでしょう?
愛想笑いが上手くなる
物語の続きは此処にはないから

アナログの秒針の音が
無機質に響いていた

夜の風が
連れ去ってしまう 君の心を

僕を置いてく

響く足音 反射で背筋が伸びる
いつもと同じ 噴水前で落ち合う

巻き戻せない映像がダブっても
話す言葉と 表情は 馴染まない
このまま二人で夜を明かしたら
何時の間にか朝 目が覚めて君は
ちぐはぐだけど それでいい
物語の続きは其処にはないから
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