追憶の輪舞曲

微睡む月影 暁の旋律(しらべ)
春の香りに囚われ 一夜(ひとよ)の幻

ひとひら 舞い散るやうに
貴方と 夢を見た
刹那の秘め事 酔いしれては
躊躇(ためら)う仕草 躱(かわ)して
吐息を重ねたら
泡沫の円舞曲(ワルツ)を
覚めやらぬほど

狂おしく咲く 花の跡
偽りの夢の中 堕ちてく
触れ合うたび 熱く
今 此の躰(み)を焦がしては
願う事さへ 罪ならば
儚い瞬間(とき)を重ねて その日まで
ふたり 逸(はぐ)れぬやうに
希望(ひかり)を今 温かな場所へ 導いて
終わりのない輪舞曲(ロンド)

移ろう季節に 想いを馳せては
交わるはずのない恋情(こい)
密やかな遊戯(あそび)

虚ろな 瞳の奥に
秘(かく)した 情熱を
高まる体温 身を委ねて
重ねた手から零れた
痛みも 苦しみも
何時か癒えるはずと
信じていると

嘆く事さえ 恐れずに
届かぬ想い 募らせ 溢れてく
触れ合うほど 強く
ただ 愛情(あい)を求めている
孤独も偽(うそ)も 罪さえも
赦されぬほど 溺れて 焦がれてく
震えるほど愛しく
私を今 柔らかな指で 温めて

狂おしく咲く 花の跡
偽りの夢の中 堕ちてく
触れ合うたび 熱く
今 この躰(み)を焦がしては
願う事さへ 罪ならば
儚い瞬間(とき)を重ねて いつまでも
ふたり 逸(はぐ)れぬやうに
私を今 温かな腕で 抱きしめて
終わりのない輪舞曲(ロンド)
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