かぐやの里

風に吹かれて立っている竹たちよ
あんなにも真っ直ぐに背すじをのばして
弱い私にシャンとして生きなさい
笹の葉はさやさやとそう囁くの

月明り 竹の林の
影縫って歩く かぐやの里
どこまでもどこまでも
あの星空に飛びたてる飛びたてるまで

私が追うと逃げるのね青い月
こんなにも差し延べた指の先から
愛しい人の面影を浮かべては
いじわるね雲の中そっと隠れる

月明り 竹の林に
たたずんで一人 かぐやの里
いつまでもいつまでも
あの星空に飛びたてる飛びたてるまで
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