望郷祭り唄

祭り笛 旅の囃子(はやし)に
人はみな ふる里を想う
柿の實(み)は 赤く熟れたか
曼珠沙華(まんじゅしゃげ) 咲いて燃えるか
あゝ 里恋(さとこい)し…
秋のみちのく 里恋し…

祭り酒 妻とかたむけ
労(いたわ)りの 温(ぬく)もりを分ける
枯れ落葉 冬の足音
父(ちち)、母(はは)の 面影(かげ)を尋ねて
あゝ 望郷の…
夢は濡れるよ 望郷の…

祭り唄 風に流れて
振り返る わが胸にしみる
想い出は 遠い夕焼け
この命 消してたまるか
あゝ 赤々と…
生きる残り火 赤々と…
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