夏のナイフ

夜が明けてく瞬間悲しいね
高層ビルにブルーのシャドー
線で描いた都会をはみ出して
古いクーペを飛ばしたロード

ドアの隙間はさんだラストグッバイ
どうせ君を不幸にするだけ
「めんどくさいんだよ 女なんて…」

夏のナイフ 痛みを堪えて
愛の翳り削ぎおとすのさ
夏のナイフ 切り裂くメモリー
涙みたいににぶく光ってた

高速道路沿いに見えてきた
工業地帯 重たい空気
夢のかけらを心に埋めたてた
俺に似ている 風景だね

今も君を愛しているけど
立ち止まって 接吻(くちづけ)出来ない
「しあわせになれよ じゃあな…」

尖っていたい 怪我するくらい
細い刃先 自分に向けて
傷つくのは 俺だけでいい
妥協しないさ 孤独なマインドで

夏のナイフ 痛みを堪えて
愛の翳り削ぎおとすのさ
夏のナイフ 切り裂くメモリー
涙みたいににぶく光ってた
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