BASEBALL

弱音を吐かせて my god
血豆だらけの手が雨に濡れてとてもしみるんだ
とても宛てがなくって 何かやりきれなくって
僕がどっかへ行っちゃうようで

“甲子園”と書いたずぶ濡れのTシャツは
ぼろぼろになって見るも無惨
グランドの向こう側 誰かの影を見たよ
それが君だとは気付かずに

涙を拭うその仕草を君に見られた放課後
「頑張れ」でもその一言が
僕のバットに魔法を掛けたんだ

期待に応えたいんだ 無理かも知れないけど
他に何も見当たらないから
掛け声がかすれても無意識に叫んでた
それは君のエールのおかげ?

怠けたい そんな弱い意志がどこか僕にあった気がする
ありがとう こんな僕なのにさ
独りじゃないんだって思えたよ

すり減ったスパイクも 穴だらけのグローブも
息を吹き返すように僕に力を与える

真っ暗なグランドに佇む僕を包み込むように
眩くダイヤモンドを照らすバックライト そんな君でいて
たとえばそれが夢のようで叶わない望みだとしても
「頑張れ」その一言だけが
僕のバットに魔法を掛けたんだ

「頑張れ」君の声が聞こえる
It's my life 君あってのベースボール
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