主人公になれなくても、

私は特別じゃない 誰かと同じように
背伸びをして 恋をして 羨んでは夢を見た

綺麗な感情だけで 呼吸なんかできないよ
錆びた跡は拭ってもなかなかとれないや

どうして魚は泳ぎ 花は咲くのでしょう
いつかくる終わりなんて知らないみたいに
ただまっすぐ

主人公になれなくても、
たったひとりの自分が
たったひとりの自分を生きることが
いつの日か物語になる。

「次は君の番だよ」なんて言葉 待ちながら
今がどこだかもわからずに うつむいてばかりだったけど

そんな私に誇れるものがあるとしたら ひとつだけ
戻らない日々の中で あなたに出会えたこと

どうして鳥はさえずり 星は光るのでしょう
見えないものを追うばかりに
見落とさないでと教えてくれる

主人公になれなくても、
たったひとりの自分が
たったひとりの自分を生きることが
あなただけの物語になる。

ひとりにひとつ 生まれた瞬間 与えられた意味があると信じて

主人公になれなくても、
たったひとりの自分が
たったひとりの自分を生きることが
いつの日か物語になる。

物語になる。
×