Westminster Chime

窓側後ろで眺めてた 校舎の影と
木々を梳く日差しがかたどる
僕らの今はやがて
風が吹いて 変わっていく

リノリウムの廊下と うたかたの春風
巡り会いは 別れを燃やす
小さな種火 風が吹けば 大きくなる

手を伸ばしては
手を落としては 重ねた
指先の触り 溶けた
何気ない顔で隣で笑えば
鐘の音 染まって
言葉にならない ひびきが

いつもどこかにあって
いつか振り返るんでしょう
その時には遅くて
そんな日々だからこそ

どんなメロディーだった?って
僕らは歌い合うから
終止線を越えて
響いては 止むこともなかった

誰もが知っていたって
秘密の音色がして

それぞれ遠くで変わったあと
ふとした拍子に 胸を打つよ

どんなメロディーだったって
僕らは思いだすから
終止線を越えて
響いては 止むこともないんだ

この旋律が 変わっていく僕たちを
(いつもどこかにあって)
(いつか振り返るんだ)
繋ぎ留めるんだよ
遠くなったって
(その時には遅くて)
さよならはない ずっと そう
(そんな日々だから)
いつまでも
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