炭酸状態

汗の残り香であの季節を思い出して
日が暮れていく頃に降り出した夕立ちよ
傘も差さずに溶かされたい 溶かされたい
左の頬に雨粒を光らせて

分厚い空の下 ぬるまった速度で 歩道の脇で
ナンモナイを感じていた

汗の残り香であの季節を思い出して
日が暮れていく頃に降り出した夕立ちよ
傘も差さずに溶かされたい 溶かされたい
左の頬に雨粒を光らせて

無数に浮かぶ泡が 肌にひっついて
その状態はまるで 遠い国にいるようであった

汗の残り香であの季節を思い出して
日が暮れていく頃に降り出した夕立ちよ
傘も差さずに溶かされたい 溶かされたい
左の頬に雨粒を光らせて

汗の残り香であの季節を思い出して
日が暮れていく頃に降り出した夕立ちよ
傘も差さずに溶かされたい 溶かされたい
左の頬に雨粒を光らせて
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