不釣り合い

テレビに向かい あなたが
あの子が好きと言うのを
口尖らせながら 聞いていたの

そんなことすらなんだか
気分がどんよりしちゃうの
本当に?まさか!そんな!
もしかして…なぜ??

当たり前のように
優しくしてくるあなたを
私は随分 気付かずにいたのね

探していたものは
こんなに近くにあったこと
どうして今更…
あなたはもう人のもの
残酷過ぎるわ

別々の道選んで
幸せ掴んだあなたと
未だひとりぼっちで歩く私

この優しさは誰かの
借り物と思うと 切ない
ほらね だから今も 私一人なの

無い物ねだりして
おざなりにしてた 宝石
失くしたことすら 気付かないでいたの

振り向けば笑顔が
切なさ溢れて見えたの
ごめんね こんなで
あなたには不釣り合い
後悔などない

目隠ししたままで
フラフラ生きてる私と
今でも隣に
いてくれるだけでいい

好きになった人の
幸せ願える私に
あなたがしてくれた
あなたが教えてくれた
本当の愛を
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