nonfiction~悪魔が棲む惑星~

大きな声で叫び現れた
そう 小さくて儚いモノのふりした悪魔
Say“hello”

悪気なく毒の実投げて
閉じる貝 甚振(いたぶ)り続けた

Time bomb
いつかきっと その両目で
顛末を見届けるがいい
膿む海溝 細い針が
束になって押し広げた
ああ… 方舟に残ったのは
美しい命だけだったはずなのに

それでも少女は過程を遂げた
そう 大人になってすぐに気付いた悪魔
Oh dear…

か弱げな言葉で飾って
潤ませた視線を落とした

Time bomb
欲しいのは そのずっと先
痛みなら慣れてるから
唇に笑みをたたえ
片目閉じ 上りつめる
ああ… 狂おしく求めたあの感情だけは
決して嘘じゃないのに

<誰かが巻いた時計の秒針が少しずつ近づいて>

絡まった無数の導線
どの色を断ち切ったら良い?

Time bomb
いつかきっと この両目で
顛末を見るのだろう
目的を果たすためと
毒の実もそっとかじった
ああ…神様が創ったのは
美しい色の惑星(ほし)だったはずなのに
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