冬の風鈴

じゃぁな、さらばまた逢えたらうれしいぜ
2年いや3年、指に触れることもなく
しかしその後 幸福になったと聞く
いいなそれは、なんだか涙がでるな

小さな赤い魚を描いた
冬の風鈴 からら

そうだ どんな 寒い日でも鳴るんだな
鳴らしてごらん なんだか あたたかくなるぜ

どうだい? そっちは? ニコニコと踊ってるかい
俺は あいかわらずさ 暗い詩を書いている
どうせたまに 君は泣き虫なのだろう
いいよそれも 子犬のように泣きなよ

雪のしずく 凍れるガラス
冬の風鈴 からら

そうだ どんな 冷えた指でも鳴るから
ためしてみろよ なんだか あたたかくなるぜ

小さな赤い魚を描いた
冬の風鈴 からら
ころからと回る フィルムを止める
映写技師の見た 君は

しかしその後 幸福になったと聞く
いいな、それは なんだか涙が出るな
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