哀しいよ

オレンジ 漂わせて
ベッドの中 忍び込むよ
信じたい嘘を
いくつ数えたら
朝はくるだろう

今まで全部をなかったことになんて
出来ないほど
ふたりの好きなものが 部屋中で
キミの帰りを待っているようで
片付けられない

電話が鳴らないこの夜
最後ぐらい
強がりをみせたいけれど
いつでも好きになるほうが
負けなんて
勝ち負けじゃないのに
哀しいよ

受話器に手を伸ばして
留守電の声を聞いたよ
つながらないのに
それで良かったなんて
思ってる

都合のいい愛でも
キミの側にいれるだけで
生きていけると
心に嘘をついたら
その日から
笑ってしまうほどに
涙が止まらなくなって

電話が鳴り響いた夜
微笑みも
傷みさえ
キミとあった
誰もいないこの部屋には
何もない
優しい想い出だけ
置き去りに

電話が鳴らないこの夜
最後ぐらい
強がりをみせたいけれど
いつでも好きになるほうが
負けなんて
勝ち負けじゃないのに
哀しいよ
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