優しい歌

パークアベニューの 古いアパルトマン
独りの男の 日曜の朝

デスクには若い 家族写真
あの日のまま 微笑んでる

胸の奥にある 深い痛み
忘れるはずのない 愛しい日々

ジョギングを終えて シャワーを浴びたら
コーヒーをいれて パンにマーマレード

大きく開いた 窓には秋
過ぎた夏の 影さえない

幸せだろうかと 思うたびに
目に浮かぶのはあの 美しい日々

もう会えないと わかってるけど
いい男で いたくてね

古いレコードに 針を落とす
傷の音も 懐かしいまま

君の好きだった 優しい歌
今じゃ誰もが知ってる スタンダードさ
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