愛の使い

銀色に光る川
さざ波がはしゃいでる
ああ遠くに住む人に
挨拶を運んでよ

庭に咲く花を摘み
その胸に飾って
赤いバラ 色褪せて
元気なく萎(しお)れたら
せせらぎにひたしなさい
ほら息を吹き返す

岸辺へと腰かけて
沈む瞳(め)のあの娘が
ぼくの姿探して
うなだれていたなら
恋人ならもうじき
戻るって伝えて

陽が傾き 夜空に
星降る幕おりる
川よ夢の小舟
あの人だけ乗せて
いい夢だけ見せて
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