はるかぜを待つ人

夏限りに燃えつきてしまう
ユリの花には愛しい思いを見た
翼ならべて鳥は南へ飛ぶ
限り知ればすぐに
遠い昔の人達が
旅をしのんで思ふあたりの夕暮れ

風冷たく指先を冷やし
ビルの日影が信じられなくなる頃
去年のセーター少しほころびて
ちょうどなじむ頃さ
秋も深まる土曜日は
街ゆく二人の肩もよりそいやすく

都会の冬こそ 君が欲しかった
山吹色のはるかぜ吹くまでは
旅の心と気まぐれは
時の流れのせいさ
春の訪れ知る人は
冬の寒さも愛に変えてしまう
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