砂の女

砂にまみれた長い髪 洗い流した海の音
打ち上げられて濡れている壊れた舟は僕の胸

始まりと終わりだけならば
大人の恋をしたよ
甘く静かな時の波に おぼれかけたのさ
流された 僕一人が

あきらめたような海風と冬に静かに沈み込む
五線紙通りの旋律で夜と語るさ 一人きり

始まりと終わりだけならば
大人の恋をしたよ
強く大きな海の底に おぼれかけたのさ
流された僕一人が
助かった君一人が
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