奇跡のかけら

曖昧な地図を手に歩き続けた
大きな目印さえ見落としながら
星もない真夜中に手探りをした
幼い子供のよう 泣きながら眠った
荷物なんて空っぽで
失くしてもいい物だけ
君にめぐり会うための
呪文以外には
奇跡のひとつやふたつは持ってるのさ ここに
ふたりがおんなじ時代に生まれ生きてるから
失敗を繰り返しザラつく心
小さな愛の歌でひとりごまかしてた
あの日 君がいた場所へ
たどり着けずにいたなら
今はどこにいるだろう
違う今日のまま
奇跡のかけらを静かに信じている 今も
世界の悲しみぜんぶを消せはしないけれど
奇跡は特別な人がつかむものじゃないと
となりで君がそっと歌うようにつぶやいた
奇跡のひとつやふたつは持ってるのさ ここに
ふたりがおんなじ時代に生まれ生きてるから
奇跡のかけらを静かに信じている 今も
世界の悲しみぜんぶを消せはしないけれど
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