酔町しぐれ

あなたといても 寒いのに
話し相手は お酒だけ
夢も消えそな 酔町しぐれ
憎みきれない おとこの名前
泣いて呼ぶのも 恋のため

おまえは俺の いのちだと
痩せた肩先 抱き寄せた
思いださせる 酔町しぐれ
窓にそぼ降る 雨音さえも
好きなあなたの 声になる

愛しい男(ひと)を しのぶよに
猪口(ちょこ)に口唇(くちびる) 押しあてる
夜がせつない 酔町しぐれ
いつかみたいに 迎えに来てよ
今も愛して いるのなら
×