海を渡る橋

霧に浮かんだ海を渡る橋
君は背伸びして
向こう岸の
都会を見てる

引き止める気は不思議にしないよ
別れに似合った
言葉探し
結局黙った

駐車場の水銀灯さえ
うなだれて濡れてる
君の明日が幸福なことを
祈っているよ

橋の上に
鳥は舞って
橋の下を
船が過ぎる
愛は粉々に崩れても

ピンと張ってる糸は切れやすい
間違い深せば
ぼくも君も
真剣過ぎた

キリンみたい 巨大なクレーン
高速道路が
蛇のように螺旋を描いた
夜明けの街

君の影は
点になって
橋は宙に
聳えていた
時は遠ざかる絵のようだ

橋の上に
鳥は舞って
橋の下を
船が過ぎる
君の影は
点になって
橋は宙に
聳えていた
愛は粉々に崩れても

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