望郷夢うた

春は桜の 花の下(もと)
交す盃(さかずき) 歌もよし
夏は日焼けの 子供等(ら)が
波と戯(たわむ)る 陽(ひ)の長さ
故郷よ 故郷よ
故郷 離れ 幾星霜(いくせいそう)
心は祖国の 空にあり

秋は祭りの 遠花火(とおはなび)
しばし偲(しの)ぶは 父や母
冬は木枯(こが)らし 掘(ほ)り炬燵(ごたつ)
みかんむく手の 懐(なつ)かしさ
故郷よ 故郷よ
故郷 遠く 駈け巡る
心は祖国の 空に舞う

心は祖国の 空にあり
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