君を見つめてた 月が照らしてた

さよならは僕達を 空よりももっと 自由にするはずだった
痛いほどまっすぐで 素直な笑顔が 愛しくて苦しかった

波打ち際 崩れそうな砂の城の様に
いつもぎりぎりのキスを交わす二人
何故傷つけずに愛し合えないのだろう

君を見つめてた 月が照らしてた
過去も未来も欲しくなかった
あの日見た海と満月
深く激しく引き寄せ合っていた

色付いた街並みは 今日も暮れてゆく 変わらない僕を残して

何処で僕等オモチャの様に壊れてしまったの?
ふとすれ違うよく似た笑い声に 君の姿探してる 人ごみの中

君を見つめてた 月が照らしてた
言葉は無くても笑ってた
追いかける程 消えてゆく
君の優しさも僕の弱さも

君を愛してる 君を求めてる
越えられなかった 想いを越えて
二度と戻れない迷路に
一人どこまでも堕ちて

君を見つめてた 月が照らしてた
すべて失くしても怖くなかった
追いかける程 消えてゆく
君と歩いた季節も 分け合った痛みも いつか

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