花すみれ

今のままでも 倖せですと
微笑(わら)う目許(めもと)が 何故濡れる
夢さえ凍える この街で
春を待とうよ ふたりして
花すみれ… 花すみれ…
けなげに咲いてる おまえは花すみれ

触れた小指の その冷たさは
永い苦労の せいなのか
やつれた横顔 なみだ癖
忘れさせるさ いつの日か
花すみれ… 花すみれ…
一途に咲いてる おまえは花すみれ

こんな私で ほんとにいいの
照れて羞(は)じらう いじらしさ
都会の小さな 陽だまりで
ふたり暮らそう 肩寄せて
花すみれ… 花すみれ…
可憐に咲いてる おまえは花すみれ
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