ほうき星の歌

空は空の色 水は水の色
人たちは土の上 やわらかな夢をみていた
世界はとてつもなく 大きな万華鏡
触れるたびに まわすたびに
さまざまなものを みせてくれた

それから長い時が流れて
流れる時に おし流されて
人の世界だけが変わっていった
知らず知らずに変わっていった

夜は短くなる 星はかわいてゆく
人たちは夢からさめ せわしく何かを考えはじめた
最後の光る夢 気まぐれほうき星
きらめいてきらめいて わたしの眠りの中へ

今夜もまた たずねてきたよ
足音しのばせ 窓をたたいた
目をあけてよ 僕は 僕はここだよ
忘れちゃいやだよ 僕はここだよ
×