流氷~北の青い空~

白い流氷 空の青
春の絵筆か 絵葉書か
風まだ冷たく 指先をこすれば
淋しい 一人の旅路
白い流氷 故郷(ふるさと)はるか
明日(あす)はどこまで 流れゆく

白い流氷 海の青
今はハマナス 立ち枯れて
忘れたつもりの 初恋が羅臼の
沖へと 浮かんで消える
白い流氷 海原はるか
明日はどの町 流れつく

岬の灯台 誰を待ち佇む
沖行く 船さえ見えず
白い流氷 宛てなくはるか
明日を信じて 流れゆく
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