白い着物

惚れて悩んで 乱れて泣いて
ひとり来ました 北の旅
女に生まれて よかったわ
命を燃やして よかったわ
白い着物に 身をつくろえば
雪がおいでおいでと 呼んでいます

つらいせつない 悲しい甘い
恋は涙と 裏腹(うらはら)ね
あなたに出逢えて なかったら
愛してもらえて なかったら
生きるよろこび 知らないままで
今も笑いころげて いるのでしょう

山が瀬音(せおと)が 吹雪が風が
紅(あか)い血まめの 足を奪(と)る
このまま倒れて しまっても
夢見てこごえて しまっても
白い着物の 私を抱いて
あなた熱い口づけ くれるでしょう
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