望郷新相馬

山合いの 小さなふる里よ
水の眩しさ 変わらぬだろうか
夕飯支度(ばんげじたく)の 煙がのぼる
藁葺(わらぶき)屋根が 懐かしい
都会(まち)の暮らしに 疲れた夜は
遠い郷愁(おもい)に 新相馬

ハ~ア~ 遥か彼方(かなた)は
相馬の空かよ なんだコラヨっと

数指折(かぞえ)れば 何年経ったかな~
皆(みん)な達者で 暮らしているか
夜仕事(よなべ)夜更けて 腹ごしらえの
母ちゃんの味 懐かしい
酒がしみじみ 沁みこむ夜は
酔いに連られて 新相馬

いわし雲 夕陽が染め抜いて
トンボ群れなし 飛んでるだろうか
泣いて笑って あぜ道帰り
悪戯友達(いたずらとも)が 懐かしい
星の灯りが 恋しい夜は
故郷(くに)を仰いで 新相馬
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