涙の水面

長い時間(とき)の中で
過去(いま)へと瞬間(いま)を重ねる

出逢いそして別れ
何度も手にし
現在(ここ)まで来たけれども

何か落ち消える そのたび
胸の奥が裂ける甘く

そっと守り続けたいと
両手で想い出を
すくい あげた 落とさぬように
でも、気がついたときには
音も立てずすべて
涙の水面(みなも)揺らし沈んだ

痛い想い出こそ
忘れちゃいけない忘れちゃ

いつかありのままを
受け止められる
その日が来たのならば

胸に渦巻いた この闇
薄めるように灯る未来(ひかり)

ずっと前に忘れていた
懐かしい痛みに
胸が震え 手にするけど
でも、気がついたときには
音も立てずすべて
涙の水面(みなも)揺らし沈んだ
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