ふたりのり

愛しているといわれたときに
なんだか怖くなってしまった
自分の心さらけだしても
うまくやれる気にはなれなかった
大切にしたいものほどなくす
いつも側に置いて確かめてても
温かい一途な愛情に
やがて息がつまり逃げ出している
強くなるには守るだけじゃなく
傷つけ奪うことも必要
擦り傷にさえ慌てふためいて
ろうばいするような愚か者に
優しさは愛を育てない
気だてがよく礼儀正しく
その場主義で生きていけるなら
君をなくしたりはしなかった
相手の立場で考えたり
弱さを見せて開き直って
すべて運命となだめてみても
僕は何も救われなかったんだ

知らないことを知ろうとしたよ
それが成長と信じていた
飼育係は餌を与えて
見物客からはもらうなという
勝手な生き方をしてる分だけ
それだけの大きさの幸せで
高望みしない覚悟はしていた
それなりの人生でいいからと
貧しさは愛を育てない
闘争心のないぬけがらに
道の真ん中歩いてたら
落とし穴はど真ん中にあるもの
たった一度の人生なのに
やり直しはきかないはずのに
自分だけはもう一度あると
思ってたどうしようもない大バカ

優しさは愛を育てない
気だてがよく礼儀正しく
人当たりで生きていけるならば
君をなくしたりはしなかった
相手の立場で考えずに
弱さを見せて開き直って
こんな男だと泣いてみても
僕は何も救われなかったんだ
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