音里

ようこそ海のお城へ 憧れていたでしょう
ゆらゆらゆれる波は いたずらな音姫の調べ

浮かぶ音色が 誘うように
ここへたずねて 深まるところへ

夢のように しかけた ほどけぬ歌きみに
その腕よりのばして はじけた音つかまえて

もう遊びつかれたの? なんて気ままな話
そろそろ贈りものに 密やかなお呪いをかけて

開かないわけ 紐解くように
どこまでゆける? 響きを伝って

幻より満たして その心をあけて
浮世の泡破って 確かめるの その想い

寄せて返す浦波 かすめた歌つれて
いにしえから はじけた 音の海のものがたり
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