女黒田節

酒は飲め飲め 飲めども酔わぬ
つよい男に ささげたい
女ごころを 博多の帯に
しめてつきだす この槍も
恋にみだれる 黒田節

さらば名残りの 今宵であれば
おもいだすまい 忘れまい
うけて返した その盃に
ついた濃紅は 女でも
意気は男に 負けはせぬ

桜吹雪を ひとひら浮かべ
ぐっとのみほす なみだ酒
きみは都へ わたしは里の
月に偲んで 泣ける夜は
ひとり唄わん 黒田節
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