君は心のふるさとよ

りんごをひとつ 手渡して
夜汽車を送る 人だった
忘れるための 街にきて
その温もりに 涙ぐむ
君は心の ふるさとよ

りんごの実る 陽だまりに
倖せだけが なぜ来ない
いっしょになれぬ 哀しみが
沁みてるような 紺がすり
君は心の ふるさとよ

りんごの里の 片ほとり
さだめに生きる 人だった
逢いたいけれど つらいから
遠くの空で 見つけよう
君は心の ふるさとよ
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