戦友よ安らかに

「この歌を―
こよなく祖国を愛し、肉親を愛して、
かけがえのない青春を
南の空に散らした
今は亡き、戦友(とも)たちに捧げます。」

年に一度の靖国詣で
集まる仲間は少ないが
遠い遥かな特攻基地で
眠るか友は安らかに 安らかに

若い生命(いのち)を燃やして消えた
あの友あの声あの瞳
一足先に三途の川で
待っているぜと別れたが 別れたが

あいつが散った南の空も
今日の青さによく似てた
無理に笑った涙の顔が
浮かんで見える雲の果て 雲の果て
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