ドレスのすきま

裸の肩先 すべり落ちても
きわどく止まるよドレス
誘いこんでふるえてる 女の手口見えて
哀しくなるのは俺さ

忘れてもいいさ 日々の暮らしを
演じてもいいさ愛を
胸と胸を合わせて 倒れこんでゆく夜を
重ねてどこ行くつもり

やめなやめな夜の深さへと
逃げこんでも お前は女
気付いてるはずだろう男はいつも
つかの間 うずめるだけ お前と

それでもいいのと 泣いているのは
背中を見せてるドレス
月あかりが射し込み 街のざわめきとだえ
やさしくなるのは俺さ

やめなやめな あきれた奴だぜ
抱きしめても娼婦は娼婦
みぬいてるはずだろう ドレスのすき間
心うつろになるほど きれいさ

やめなやめな夜の深さへと
逃げこんでも お前は女
気付いたら 目をとじて男の胸で
夢みた体 浮かべさまよえ
×