マスターの珈琲

よその風に吹かれてしまったと
いうのが精一杯
交わした言葉の中身は何も
なかったカップ

涙腺ににじんでいる
本棚の明るい見出し
悲しみを撃ち落とす
人間模様

マスター 珈琲を淹れて
少し濃いめにしてね
全部飲み干したいくらいのことが
あったの

マスター 珈琲をちょうだい
少し濃いめにしてね
簡単にいかないことくらい
知ってたつもりよ
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