波と風

ひとり海を見てると
何故か胸が痛くなる
遠い昔の不思議な声
波に聞こえる

ああ 帰ろうか
波と風光るくにへ
誰も忘れたもうひとつの
小さなくにへ

鳥や獣でさえ

夢見るというけれど
何故に人だけがやるせない
夢を見続ける

ああ 帰ろうか
波と風光るくにへ
誰も忘れたもうひとつの
小さなくにへ

ああ 帰ろうか
波と風光るくにへ
誰も忘れたもうひとつの
小さなくにへ
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