望郷波止場

津軽海峡 連絡船で
北の大地を 捨ててきた

瞼とじれば あの山川が
うしろ見るなと また叱る
二度と泣かない つもりでいたが
遠い霧笛は 空耳だろか
俺を呼んでる 望郷波止場 ああ…

霧に迷った 鴎が一羽
胸の波間に 今も飛ぶ
連れて行ってと 涙ですがる
声が聞こえる あの娘(こ)の声が
俺を呼んでる 望郷波止場 ああ…

沖の漁灯(いさびり) 命火なのか
荒れる吹雪に 見えかくれ
夢と希望は 消えずにおくれ
力だせよと ソーラン節が
俺を呼んでる 望郷波止場 ああ…
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