ぼくのプルー

プルー
あれからぼくは
いろんな街で小鳥のように
優しい指をさがしていた
おまえになら哀しみさえも
夢のように話しただろう

プルー
おまえと生きた
短かい夏を写真のように
ぼくの胸にひろげてみる
栗毛色のおまえの耳から
空のような匂いがした

プルー
だれに逢っても
どこかにいてもさびしいのなら
今もおまえと暮らしたい
ゆくえの知れない子犬のプルー
なんでも話して聞かせた
ぼくのプルー ぼくのプルー
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