宗谷本線

粉雪(こゆき)が窓を たたきつけ
宗谷本線 ただひた走る
倖せやれず 夢さえやれず
君と別れた 稚内(わっかない)
後ろめたさに 打ちのめされて
逢いたさ見たさの 旅に来た

別れて気づく 身勝手を
君は許して くれるだろうか
便りも途絶(とだ)え 噂も途絶(とだ)え
何も頼れる すべがない
窓の外には 凍(い)てつくような
はるかにかすんだ 礼文島(れぶんとう)

季節がいくつ 変わっても
君のぬくもり 忘れはしない
意気地(いくじ)のなさが 甲斐性(かいしょ)のなさが
僕をとがめる 責(せ)め立てる
宗谷本線 君へと続く
明日(あした)はどの道 たどる道
×