タイムロス

異常気象8月 こんな街にも霧がやってきた
濃い深い世界をやおらめちゃくちゃに走る
また今日もどうも時間までに間に合いそうもない
ていたらくな性格はもうこの際どうしようもない
あまりに濃くて道路わきの反射板だけがたより
あまりに深くて君の言う口案内だけをたより
しかしまあよくこんな時に霧なんてやってくるかなぁ
不安だけが直行便 大丈夫だと思ってたのに

浮かぶグレー とりまくグレー

19時49分 街はどんどん霧につつまれてく
濃い深い世界が3メートル先を閉ざしている
なぜか今日はあの三叉路の交差点にたどりつけない
道は間違えてない!…つもり、人いきれが押し寄せる
僕らはそもそも今日出会えるのか そうでなければなぜ霧は…
なんてむやみやたらと考えてる間に公園を通り過ぎる
ふと止まる「ちょっと待って、これはさっき通った道じゃない?」
僕は道を忘れてる 君は僕を待っている?

ゆれるグレー 消えないグレー せつなグレー いよいよグレー

道しるべは何もなし フォグライトは僕を刺す
電飾はおぼろげで 街は霧におぼれてる (×2)

こんな時じゃなくたって君とは距離縮まらず いつも僕が走ってる
今日こそはと思っては いつももやに包まれて あやふやに終わってく
「見えるはずはないけれど、君の目がうかがえる」
いつかは言ってみたいもの
あと2分できっかりと1時間のタイムロス
僕は君に何と言う? 君は僕に何て言う?
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