紅花しぐれ

わかれ涙を盃に
ひと粒おとして あなたに返す
これも女の… 女のみれんです…
もっと酔わせて 抱きしめて
外はやらずの 紅花しぐれ

いくら素肌を かさねても
添えないふたりの 運命(さだめ)が憎い
なんでこんなに… こんなに惚れたのか…
夢と知りつつ すがりつく
絹のしとねの 紅花しぐれ

燃えたゆうべの 残り香を
湯舟で流せば 他人に戻る
恋は人世(ひとよ)の… 人世の通り雨…
いのち濡らして また泣かす
あなたつれない 紅花しぐれ
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