ポプラの木の下で

ポストに舞い込んだ 思いがけないクラス会の通知
「おひさしぶりです」と まさかあなたの名で

電話しようかと何度も 迷いやぶり捨てた手紙
ただの同級生の一人ね
わたしの名を書いた 葉書が悲しくて

ポプラ並木で 待ちぶせた放課後
あなたはいつも気づかず 友達と歩いてた

いまでも引き出しの奥にしまった みんなでいる写真
名前を聞くだけで 胸を痛めた頃

みんな恋人を作って わたしだけが内気なまま
もしも もう一度逢えるのなら
打ち明けられそうで 気持ちが揺れるけど

いまも薄れず こんなに好きだから
思い出だけを抱きしめ ここであなたを想っています

もうポプラ並木に 黄昏 染まる頃
まだあの場所でわたしが たたずんでいるようで…
×