雪になるかもしれない

雪になるかもしれないけど
そのジャケット
ねぇ 暖かいですか
隣にだれもいないことを
ただ不思議に思っていたの

並んで見下ろすとまちの灯りが
星の欠片みたい

雪になって いつか抱かれたい
白い息のベール やさしく包んで
そっと溶かして

冬のタワーに昇るなんて
子供みたい
そう思ってたけれど
きっとわたしに見えなかった
あなたのこと少し気づいた

瞳を読み取って寄りそえる人
わたし初めて逢う

あなただけの胸に積もるから
白い息のベール 両手に包んで
胸で溶かして

寒いかいって
あなた聞いたけど
寒いほうが
なぜか素敵に思えるのよ

雪になって いつか抱かれたい
白い息のベール やさしく包んで
そっと溶かして
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